2019 35回宮古島トライアスロン  ラン編

2019 35回宮古島トライアスロン  バイク編に続き

思ったより、身体は元気です。色々な人からのアドバイスにあったように、最初から飛ばしてはダメだよ。10キロ毎にジェル。エイドは歩くと良い。断片的に思い出しながら、ゆっくりと走り始める。ここで決めておいたのは、エイド以外は遅くなっても走る!こんな気持ちで走り始めた。

走り始めて、応援がとても嬉しかった。踊りを踊って応援してくれる人、歌を歌って応援してくれる人。とても、賑やか。小さな子もじいじもばあばも、色々なかたちで応援してくれる。

水をかけてくれたり。氷をくれたり。嬉しい。一歩一歩足を進めていく。エイドはよったりよらなかったり。前を走っている人を見るとスポンジを胸のあたりにいれている。これを真似する。おー。すずしー。体温が上がりすぎるのを防げそう。

ただ、ちょっと感じたのは、『いってらっしゃーい』とか、『ここで待ってるからねー』の声に当たり前だけど、 42キロ走る現実に引き戻される。あーここからまだまだ走らないとなー。そーいえば、フルマラソン一度も走ったことない。今まで練習で30キロまでしか走ったことがない。そこから何が起こるかわからないので、不安を感じながら進む。

エイドでは、水分は水、アクエリアス、コーラ。食べ物は パン、サンドイッチ、塩、梅干し、カットフルーツなど、色々なものが置いてある。私は固形物を食べるとお腹がゆるくなりそうだったので、基本水分と梅干しを口に含む程度。後は、先ほどのスポンジで頭とかを濡らしたりして、すすでいきます。 

16キロを越えた頃、身体に変化が・・。お腹が痛い。恐れていたことが起こり始めた。とりあえず、ペースを落としてでも歩きたくないので、走る。トイレを探して。うーん。お腹が痛い。おしっこならそのあたりで済ませそうだけど、大。の方は無理!!緊急事態です!

ガソリンスタンドのトイレをお借りして用を済ます。そこまで、下している感じではないので、安心して走る。 普段、できるだけ常温の飲み物を飲むようにしているため、冷たい水や飲み物を飲んだからこうなったのか? 補給が足りないのか?失敗したのか?ぐるぐると頭のなかで考えながら、走る。

確かに周りを見ると、吐いてしまっている人もいる。やっぱすごいのは、一旦道路を外れて吐いても、すぐにまた走り始めている人もいる。胃腸トラブルはやはり起きるものなのかもしれない。まだ、幸い吐き気はない。お腹に痛みが若干あるだけ。脚や、呼吸のしんどさよりもお腹の方に意識がいっていました。

なんとかかんとか、走り続けて、折り返し! 応援に来ていた仲間と写真を撮ったり。なんか元気になってくるのが不思議。応援ってほんとに力になる。

よし。後半分。頑張るぞって進んでいきます。折り返しを過ぎて少し経つとまた、あの痛みが強くなってくる。トイレを見つけて飛び込むと今度は 完全体!下痢です。走るペースもどんどん落ちて、1キロを10分もかかっている。かろうじて走っている。ほとんど歩いているような感じ。それでも、歩きたくないので、走る。脱水になるといけないので、エイドでは塩分と水分は取らないとまずいので、口に含みながら、ゆっくり歩きながら、飲み込むことを意識した。

宮古島トライアスロンのコースは、21キロの折り返しのコースなので、仲間と折り返しで、会える。ハイタッチとか、一緒に写真を撮ったりしてお互いを励まし合う。皆疲労の色が濃い。しんどいのは自分だけではない。絶対に完走する。トイレに何度も入りながら、前に進む。 沿道からは、温かい応援が続く。エイドでも色々気を使ってくれる。有難いな。

30キロの関門を越えて。35キロの関門を越えて。後少し。 行きに声をかけてくれた応援も、『おかえりなさいー。後4キロ。後少し!』『おかえりーワイドー!』ゼッケンを見て、調べてくれて 名前を呼んで応援してくれる人も。すごく力になる。

37キロ地点で、カフェイン入りのジェルをとる。お腹痛くならないか不安でも、エネルギー切れでなかなか力が出ないので、思い切って取ってみる。カラカラの身体にはとても効いていく感じがして、脚の痛みも若干和らいで、スピードが戻って来た。後少し、もう数キロで終わる。ちょっと、寂しく感じながらも暗くなり始めたコースに集中する。

『後ここを登るだけだよー』 そんな声を聞いて走る。街中を走るため、選手が走るときは、車が止まって待ってくれる。贅沢なコース。そんなことを考えているとゲートが見えて来た。たくさんの人がそれぞれ選手の帰りを待っている。 そこをくぐり抜けて、走る。最後はトラックを一周。気持ちいい。気持ちよく走る。一気に走るともったいないくらい。最後は、噛み締めながら走る。テープをゆっくりと持ち上げてゴール。


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